英文名 | Introduction to Teaching Profession | |
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科目概要 | 2025年度 前期/2単位 | |
授業対象 | [必修]G学科 水5 | |
科目責任者 | 田中 保樹 | |
担当者 | 田中 保樹※ | |
備考 | 科目ナンバリング:VZ601-TC11/授業形態:講義 |
現代社会における教職の重要性の高まりを背景に、教職の意義、教員の役割・資質能力・職務内容等について身に付け、教職への意欲を高め、さらに適性を考え、進路選択に資する教職の在り方を理解する。また、教員として求められる資質能力の育成を目指して、教員養成において身に付けたい資質能力を養う。
「学校教育とは何か、教員の役割とは何か」を中心に、現在の学校教育が抱える諸課題に対し、何が求められており、何をなすべきかについて、教員の立場で考える基礎をつくる。そのため、まとまりごとに討論や発表、レポート等の作成を行い、聴く、読解する、考える、書く、説明することを通して、思考力、判断力、表現力等を育成する。
教育方法
教科書、参考書、配付するレジュメや資料等に基づく授業を基本とし、討論や発表等を行い、まとまりごとにレポート等の作成を行う。また、授業ごとに学んだことと振り返りを「学修の記録」に整理することで、自らの学びを調整して授業の目的を実現できるようにする。
フィードバック方法
授業における形成的な評価を基に、必要に応じて指導に生かし授業の目的を実現できるようにする。また、授業ごとの「学修の記録」の記述に対し、次の授業においてコメントしたり補ったりすることで、各自の学びの調整を促す。
予習(60 分)
まとまりごとにおける課題に対して、授業で配付された資料と、さらに必要と考えられる資料等を基に、討論や発表における資料などを作成する。
日頃から新聞、雑誌、報道番組等における教育関係の記事や番組に関心をもち、教育に関する課題について自ら学ぶことで、疑問点や考え、意見等を記録しておき授業に生かす。
復習(60分)
各授業の終わりの自己評価において、学んだことを明確にすることで、教職に関する知識や技能の習得を図る。
まとまりごとにおける課題に対して、授業で配付された資料と、さらに必要と考えられる資料等を基に、討論や発表における資料などやレポートを作成する。
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
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1 | 田中 保樹 | 教職概説(1) (教員の意義と求められる資質能力) | 公教育の目的と教員の意義についての理解に基づき、教職を目指す自らの現状と考えを捉え、教員に求められる資質能力の育成に対する見通しをもつ。 |
2 | 田中 保樹 | 教職概説(2) (教育における課題) | これまで受けてきた教育の振り返りと、報道等で取り上げられている教育に関する問題等から、現在の教育における課題を明らかにする。 |
3 | 田中 保樹 | 教職概説(3) (教育における課題) | 現在の教育における課題の追究を通して、その解決を図るための方策や取組を考える。 |
4 | 田中 保樹 | 学習指導要領(1) | 学習指導要領の変遷と、学習指導要領の理念や内容等について理解する。 |
5 | 田中 保樹 | 学習指導要領(2) | 学習指導要領を踏まえた教育の在り方について考察する。 |
6 | 田中 保樹 | 生徒指導とインクルーシブ教育の理解 を踏まえた実習に向けて | 生徒指導やインクルーシブ教育と、学習における体験の意義を理解し、介護等体験実習と教育実習を能動的に学べるようにする。 |
7 | 田中 保樹 | 教員の役割(1) | 教職観の変遷を踏まえ、今日の教員に求められる役割について理解し考察する。 |
8 | 田中 保樹 | 教員の役割(2) | 今日の教員に求められる基礎的な資質能力の理解を踏まえて、教員を目指している現在の自分を姿を捉え、今後の自分の在り方について考えられるようにする。 |
9 | 田中 保樹 | 教員の職務内容(1) | 生徒への指導及び指導以外の校務を含めた教員の職務の全体像について理解し考察する。 |
10 | 田中 保樹 | 教員の職務内容(2) | 教員に課せられる服務上・身分上の義務及び身分保障について理解し考察する。 |
11 | 田中 保樹 | 教員の職務内容(3) | 教員研修の意義及び制度上の位置付け並びに専門職として適切に職務を遂行するため生涯にわたって学び続けることの必要性について理解し考察する。 |
12 | 田中 保樹 | チーム学校運営への対応 | 校内の教職員や多様な専門性をもつ人材と効果的に連携・分担し、チームとして組織的に諸課題に対応することの重要性について理解し考察する。 |
13 | 田中 保樹 | 教職の意義(1) (教職への理解と進路選択) | 現職の教員等からの学びを踏まえ、進路選択に向け、他の職業との比較を通した教職の職業的特徴の理解に基づき、自らを振り返り、教員として適性を熟考する。 |
14 | 田中 保樹 | 教職の意義(2) | 公教育の目的とその担い手である教員の存在意義について理解し考察する。 |
15 | 田中 保樹 | 教職に関するまとめ | 14 回の授業を通して学んだことから、学校教育や教職の意義と本質についての考えをまとめる。 |
1)公教育の目的とその担い手である教員の存在意義を理解している。
2)進路選択に向け、他の職業との比較を通して、教職の職業的特徴を理解している。
3)教職観の変遷を踏まえ、今日の教員に求められる役割を理解している。
4)今日の教員に求められる基礎的な資質能力を理解している。
5)生徒への指導及び指導以外の校務を含めた教員の職務の全体像を理解している。
6)教員研修の意義及び制度上の位置付け並びに専門職として適切に職務を遂行するため生涯にわたって学び続けることの必要性を理解している。
7)教員に課せられる服務上・身分上の義務及び身分保障を理解している。
8)校内の教職員や多様な専門性をもつ人材と効果的に連携・分担し、チームとして組織的に諸課題に対応することの重要性を理解している。
評価方法と割合
到達目標と次の評価規準に即して、パフォーマンス評価によって評価し評定する。なお、パフォーマンス評価は、まとまりごとにおける討論や発表、レポートなど(70%)と、課題等に対して粘り強く取組を行う中で自らの学びを調整するなど主体的に取り組む態度(30%)について行う。
評価規準
・教職の意義、教員の役割及び職務内容、チーム学校運営に関することについて理解し考察している。
・学習指導要領や教育に関する法規等を踏まえた自分の考えや意見を論理的に構成し、それを他者へ適切に説明している。
・教育課題を捉えその解決を図るための方策や取組を考えている。
教職に関心をもち、教員を目指す者としてふさわしい態度で授業に臨む。時間を守り、遅刻等に気を付ける。
中学校の教諭、教育委員会の指導主事、文部科学省の教科調査官、国立教育政策研究所の学力調査官・教育課程調査官の経験をもつ教員が、最新の教育に関する情報を基にした教職について指導を行う。
科目 | 教育の基礎的理解に関する科目 |
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各科目に含めることが必要な事項 |
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種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
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教科書 | (なし) | |||
参考書 | 小学校学習指導要領(平成29 年告示) 解説 総則編 | 文部科学省 | 東洋館出版社 文部科学省WEB サイトに公開 | |
参考書 | 中学校学習指導要領(平成29 年告示) 解説 総則編 | 文部科学省 | 東洋館出版社 文部科学省WEB サイトに公開 | |
参考書 | 高等学校学習指導要領(平成30 年告示) 解説 総則編 | 文部科学省 | 東洋館出版社 文部科学省WEB サイトに公開 | |
参考書 | 教育小六法2025 | 勝野正章ほか | 学陽書房 |