英文名 | Liberal Arts and Sciences Seminar A | |
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科目概要 | 2025年度 通年/2単位 | |
授業対象 | 指定なし(M学部,ET学科,PT専攻,ST専攻,OV専攻,FR学部を除く) 火2/ [自由]M学部 火2/ [自由]ET学科 火2/ [自由]PT専攻 火2/ [自由]ST専攻 火2/ [自由]OV専攻 火2/ [自由]FR学部 火2 | |
科目責任者 | 三田 順 | |
担当者 | 三田 順 | |
備考 | 科目ナンバリング:L102-ME02/授業形態:演習 |
・ベルギー・フランス語圏の歴史的背景、社会、言語問題の構造を学ぶ・
・パワーポイントを用いた実践的プレゼンテーション方法を学ぶ。
・文学作品を鑑賞する力を身に付ける。
・批評的文章の書き方を習得する。
・フランス語の基礎を習得する。
・講義形式でベルギーの歴史、社会についての基礎知識を学ぶ。
・学生自身がベルギー・フランス語圏の街と文化について調べ、パワーポイントを使用したプレゼンテーションで成果を発表する。
・ベルギーのフランス語作家によって書かれた文学作品の邦訳を鑑賞し、この地域の文化に深く親しむ。
・ 文学作品の鑑賞を通じてクリティカルシンキング、クリティカルリーディング、クリティカルライディング能力を養成する。
・フランス語の初歩を学び、異なる言語文化への関心を育む。
【この授業は全て対面で実施します】
【前期】建国から現代に至るベルギーの歴史、社会構造、文化について教員が講義形式で解説する。学生によるプレゼンテーション。
【後期】扱う文学作品の時代背景について教員が解説した後、原則一つの短編を二回に分けて鑑賞する。各作品について短い作文課題を出し、段階的に批評的文章を書く力を身に付けて行く。
【フィードバックの方法】
リアクションペーパー、LMSを活用する。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習:プレゼンテーション(二回)の準備。次回扱うテーマ、作品について調べておく。
復習:提出課題のフィードバックを確認する。授業で扱った作品に関連する他の作品を鑑賞する。小テストの準備。
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
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1 | 三田 順 | 導入 ベルギーの歴史① Leçon 1 | 授業の内容と進め方について 建国以前のベルギーの歴史 アルファベ |
2 | 三田 順 | ベルギーの歴史② Leçon 2 | 十九世紀前半 発音の規則 |
3 | 三田 順 | ベルギーの歴史③ Leçon 3 | 十九世紀後半 名詞の性と冠詞 |
4 | 三田 順 | ベルギーの歴史④ Leçon 4 | 二十世紀前半 être動詞 学生発表① |
5 | 三田 順 | ベルギーの歴史⑤ Leçon 5 | 二十世紀後半 否定形、強勢形 学生発表① |
6 | 三田 順 | ベルギーの社会① Leçon 6 | ベルギーの「地域」 所有形容詞 学生発表① |
7 | 三田 順 | ベルギーの社会② Leçon 7 | ベルギーの「言語共同体」 場所を表す前置詞 学生発表① |
8 | 三田 順 | ベルギーの社会③ Leçon 8 | ベルギーの「言語戦争」 数字1-10 学生発表① |
9 | 三田 順 | ベルギーの地域① Leçon 9 | ワロニー・ブラバン州、リエージュ州、エノー州、ナミュール州、リュクサンブール州 -er動詞、疑問文の作り方 学生発表② |
10 | 三田 順 | ベルギーの地域③ Leçon 10 | ヴラーンデレン・ブラーバント州、アントウェルペン州、東ヴラーンデレン州、西ヴラーンデレン州、リンビュルフ州 avoir, faire 学生発表② |
11 | 三田 順 | ベルギーの美術① Leçon 11 | 初期フランドル絵画 数字11-20、年齢 学生発表② |
12 | 三田 順 | ベルギーの美術② Leçon 12 | バロック絵画 aller, venir 学生発表② |
13 | 三田 順 | ベルギーの美術③ Leçon 13 | 世紀末、現代絵画 近接未来、近接過去 学生発表② |
14 | 三田 順 | まとめ | 前期の総括 |
15 | 三田 順 | 解説と確認 | 個別指導 |
16 | 三田 順 | 後期の授業の進め方 Leçon 14 | 文学とは 前期の復習、大きな数字、年月日 |
17 | 三田 順 | 19世紀末:ジョルジュ・ローデンバック① Leçon 15 | 作品の時代背景 -ir動詞 |
18 | 三田 順 | 19世紀末:ジョルジュ・ローデンバック② Leçon 16 | 感想文① 数字21-99 |
19 | 三田 順 | 20世紀初頭:マリー・ゲヴェルス① Leçon 17 | 作品の時代背景 pouvoir/vouloir |
20 | 三田 順 | 20世紀初頭:マリー・ゲヴェルス② Leçon 18 | 感想文② 比較級 |
21 | 三田 順 | 戦間期①:フランス・エレンス① Leçon 19 | 作品の時代背景 prendre |
22 | 三田 順 | 戦間期②:フランス・エレンス② Leçon 20 | 解釈文① 最上級 |
23 | 三田 順 | 戦後①:ジュルジュ・シムノン① Leçon 21 | 作品の時代背景 直接目的補語 |
24 | 三田 順 | 戦後①:ジュルジュ・シムノン② Leçon 22 | 解釈文② 時間の表現 |
25 | 三田 順 | 戦後②:マルグリット・ユルスナール① Leçon 23 | 作品の時代背景 間接目的補語 |
26 | 三田 順 | 戦後②:マルグリット・ユルスナール② Leçon 24 | 批評文① 過去分詞の作り方 |
27 | 三田 順 | 現代:ジャン=フィリップ・トゥサン① Leçon 25 | 作品の時代背景 複合過去 |
28 | 三田 順 | 現代:ジャン=フィリップ・トゥサン② Leçon 26 | 批評文② 受動表現 |
29 | 三田 順 | まとめ | 後期の総括 |
30 | 三田 順 | 解説と確認 | 個別指導 |
ベルギー、特にフランス語圏の歴史、社会の仕組み、言語対立の構造が理解できる。
文学作品について批評的文章が書けるようになる。
フランス語の初級文法、発音の規則に習熟し、自己紹介、レストランの注文などの簡単な会話ができるようになる。
試験方法:筆記試験 実施時期:試験期間内
学期末試験40%
小テスト 10%
プレゼンテーション 20%
作文課題 30%
[定員20名]
ワッフルやチョコレートの国として日本でもよく知られているベルギーは小さいながら、複雑な歴史と多様な文化を持つ魅力的な国です。前期は歴史や各地域の特徴について学び、後期には短い文学作品を一緒に読みながらベルギーの文化に直接触れてみます。
(各作品が扱うテーマ、ジャンルの特性上、鑑賞者によっては不快に感じる描写、内容を扱う可能性があります。この点を了承した上で受講して下さい)
ベルギーには現在公用語が三つありますが、その一つで、世界的に多くの国や地域で使用されているフランス語をゆっくりと学びます。外国語の習得に特別な才能は必要ありません。新しい言語文化に好奇心を持つ学生を歓迎します。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
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教科書 | 授業時に配付する資料 | |||
参考書 | ベルギーを知るための52章 | 小川秀樹 | 明石書店 | |
参考書 | 物語 ベルギーの歴史 | 松尾秀哉 | 中央公論新社 | |
参考書 | 批評理論入門―『フランケンシュタイン』解剖講義 | 廣野由美子 | 中央公論新社 | |
参考書 | ベルギーの歴史を知るための50章 | 松尾秀哉 | 明石書店 | |
参考書 | 図説 ベルギー 美術と歴史の旅 | 森洋子 | 河出書房新社 |