
| 英文名 | Literature B | |
|---|---|---|
| 科目概要 | 2025年度 後期/2単位 | |
| 授業対象 | 指定なし 火2or木1or木2 | |
| 科目責任者 | 風岡 祐貴 | |
| 担当者 | 風岡 祐貴 | |
| 備考 | 科目ナンバリング:L101-HC10/授業形態:講義 | |
この講義では、ドイツ文学をきっかけにして外国文学に慣れ親しむことを目的とします。これまで学校教育の中で文学作品を読み、または本を買ったり借りたりして文学作品に触れてきた学生もいると思います。ただ外国文学となると敷居が高く、たとえ本を開いても不自然な翻訳に戸惑ったこともあると思います。この授業では一人で読むには難しい外国文学の作品をほかの受講者と一緒に読むことで、文学を身近に感じてもらえたらと考えています。
外国文学、とりわけドイツ文学について学びます。具体的には19世紀ドイツの作家ハインリヒ・ハイネ(Heinrich Heine, 1797年~1856年)の作品を読みます。ドイツ文学についての講義ですが、翻訳を用いるためドイツ語の知識は不要です。またヨーロッパの文学を読むために必要な聖書や神話の知識も学んでいきます。さらに作品読解に加えて、日本語の表現や語彙を身につける練習を行う予定です。
なおシラバスで予定している項目は授業の進捗状況によって変更することがあります。
<この授業は全て対面で実施します>
板書と資料と視聴覚資料を用いて講義を行います。加えて受講者の間で議論する時間を作ります。
【フィードバックの方法】
講義の中で参加者が書いたリアクションペーパーを適宜紹介し、質問などに回答します。
【授業時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習 次回学ぶ事項について本やインターネットなどで調べておいてください。
復習 配布資料などを見返してわからなかったところはないか確認してください。課題に取り組む時間なども合わせると60時間程度が見込まれます。
| 回 | 項目 | 内容 |
|---|---|---|
| 1 | ガイダンス | 講義の趣旨や進め方について説明する。 |
| 2 | 19世紀ドイツ1 | 19世紀ドイツの社会や政治の仕組みについて解説する。 |
| 3 | 19世紀ドイツ2 | 19世紀ドイツとフランス革命について解説する。 |
| 4 | 作家の生涯 | ハイネの生涯を同時代の歴史などに関連づけて解説する。 |
| 5 | ハイネの詩1 | 『あまおとめ』を読む。(鍵括弧で括られた部分は詩のタイトル) |
| 6 | ハイネの詩2 | 『花の乙女』を読む。 |
| 7 | ハイネの詩3 | 『ローレライ』を読む。 |
| 8 | ハイネの詩4 | 『二人の擲弾兵』を読む。 |
| 9 | ハイネの詩5 | 『うるわしき五月に』を読む。 |
| 10 | ハイネの詩6 | 『歌の翼に』を読む。 |
| 11 | ハイネの詩7 | 『ベルシャザル』を読む。 |
| 12 | ハイネの詩8 | 『蓮の花』を読む。 |
| 13 | 課題 | 課題に取り組む。 |
| 14 | 課題のフィードバック | 課題に取り組んだ結果をほかの受講者に向けて報告し、教員からフィードバックを得る。 |
| 15 | まとめ | 個々の履修者の質問等に答える。 |
1.外国文学の作品をその背景知識を理解しながら一人でも読み進めることができる。
2.翻訳の限界と可能性を知る。
試験方法:あり 実施時期:試験期間外
学期末の筆記試験(60%)とプレゼンテーション課題(40%)
リアクションペーパーは毎回授業の終わりに提出してください。
欠席、遅刻、途中退出など授業態度に問題のある学生は減点します。
私の専門はドイツ文学で、そのおもしろさや新しさを知ってもらいたいと思い、この講義計画を立てました。高校時代に忙しくて本を読めなかった人や何となくむつかしそうで嫌厭してしまった人にも、この機会にその楽しさを少しでも感じてもらえたらと思っています。
| 種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
|---|---|---|---|---|
| 教科書 | 資料を配布します | |||
| 参考書 | (なし) |