英文名 | Liberal Arts and Sciences Seminar A | |
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科目概要 | 2025年度 通年/2単位 | |
授業対象 | 指定なし(M学部,ET学科,PT専攻,ST専攻,OV専攻,FR学部を除く) 火1/ [自由]M学部 火1/ [自由]ET学科 火1/ [自由]PT専攻 火1/ [自由]ST専攻 火1/ [自由]OV専攻 火1/ [自由]FR学部 火1 | |
科目責任者 | 風岡 祐貴 | |
担当者 | 風岡 祐貴 | |
備考 | 科目ナンバリング:L102-ME01/授業形態:演習 |
古典ギリシャ語の初級⽂法を理解する。さらに古典ギリシャ語を学ぶことによって、近代のヨーロッパの言語への関⼼を⾼める。
古典ギリシャ語の基礎知識を習得するため、初級文法を一年間かけて学びます。具体的には、1回の授業につき教科書の一単元を割り当てる予定です。
【この授業は全て対面で実施します】
授業ではまず文法事項を解説し、練習問題を解きます。板書や視聴覚資料などを活用しながら進めます。なおシラバスで予定している文法事項は授業の進捗状況によって変更することがあります。
【フィードバックの方法】授業中に各自の課題の出来を確認し、解答を検討します。
【授業時間外に必要な学習の時間:30時間】
予習 教科書で次に学ぶ単元を読み、理解できなかったところを明確にしてください。また事前に教員が指定した練習問題を解いておいてください。予習の目安時間は30分です。
復習 授業で解いた練習問題を声に出して何度も読んでください。復習の目安時間は30分です。
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
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1 | 風岡 祐貴 | 文字と発音 | アルファベット、母音の組織、子音の組織を説明する。 |
2 | 風岡 祐貴 | 気息記号とアクセント | 無気記号、有気記号、鋭アクセント、重アクセント、曲アクセントについて説明する。 |
3 | 風岡 祐貴 | 動詞の基本 | 動詞の活用(現在形)、ω動詞とμι動詞、不定詞について説明する。 |
4 | 風岡 祐貴 | 名詞の基本と第二変化名詞 | 名詞が性数格に応じてどのように変化するか説明する。 |
5 | 風岡 祐貴 | 格変化によるアクセント移動 | ἄνθρωποςとνῆσοςのアクセントの変化を説明する。 |
6 | 風岡 祐貴 | 定冠詞 | 定冠詞の格変化とその用法を説明する。 |
7 | 風岡 祐貴 | 不規則動詞 | εἰμίの活用を説明する。 |
8 | 風岡 祐貴 | 第一変化名詞 | τέχνηとχώραの変化を説明する。 |
9 | 風岡 祐貴 | 第一変化名詞(つづき) | θάλατταとμοῖραの変化を説明する。 |
10 | 風岡 祐貴 | 前置詞 | 前置詞の格支配、母音の省略、接頭辞としての機能を説明する。 |
11 | 風岡 祐貴 | 形容詞の格変化とアクセント | ος - η - ονタイプとος - α - ονタイプを説明する。 |
12 | 風岡 祐貴 | 形容詞の用法、μέγαςとπολύς | 形容詞の限定用法と術語用法、ならびに名詞としての用法を説明する。 |
13 | 風岡 祐貴 | 中動態と受動態 | 中動態の役割と活用、能動態がない動詞について説明する。 |
14 | 風岡 祐貴 | 前期のまとめ | 前期の学習内容の定着度を測る。 |
15 | 風岡 祐貴 | 解説 | 解説と確認 |
16 | 風岡 祐貴 | 人称代名詞とαὐτός | 人称代名詞の格変化と用法を説明する。 |
17 | 風岡 祐貴 | 第三変化名詞 | ῥήτωρ、ἐλπίς、σώμαの変化、κ/γ/χやπ/β/φとσの接触について説明する。 |
18 | 風岡 祐貴 | 第三変化名詞(つづき) | ντ語幹と代償延長、χάρις、πατήρ、μήτηρ の変化について説明する。 |
19 | 風岡 祐貴 | 疑問代名詞と不定代名詞 | τίςとτιςの変化を説明する。 |
20 | 風岡 祐貴 | 母音融合タイプの動詞 | -αω、-εω、-οωタイプの動詞について説明する。 |
21 | 風岡 祐貴 | 母音融合タイプの名詞と形容詞 | νοῦςとὀστοῦνの変化を説明する。 |
22 | 風岡 祐貴 | 再帰代名詞と相互代名詞 | αὐτόςをもとに再帰代名詞の変化を説明する。 |
23 | 風岡 祐貴 | 第三変化名詞(つづき) | 音韻変化を伴う第三変化名詞について説明する。 |
24 | 風岡 祐貴 | 第三変化の形容詞 | ων - ονタイプとη - εςタイプの形容詞、υς - εια - υタイプとων - ουσα - ονタイプの形容詞について説明する。 |
25 | 風岡 祐貴 | 様々な副詞表現 | 形容詞と副詞の対応、特定の格形による副詞表現、接尾辞による副詞について説明する。 |
26 | 風岡 祐貴 | 比較級と最上級 | 比較級と最上級の語形ならびに格変化を説明する。 |
27 | 風岡 祐貴 | 数詞 | 基数詞、序数詞、数副詞について説明する。 |
28 | 風岡 祐貴 | 動詞の未来形 | 未来形の特徴と不規則な未来形について説明する。 |
29 | 風岡 祐貴 | 後期のまとめ | 後期の学習内容の定着度を測る。 |
30 | 風岡 祐貴 | 解説 | 解説と確認 |
・初級の古典ギリシャ語の力(ヨーロッパのほかの言語でCEFRのAと同じ程度)をつける。
・辞書を引きながら、古典ギリシャ語の文章が理解できるようになる。
・外国語を学ぶ意義と楽しさを知り、それについて自分の言葉で表現することができる。
試験方法:筆記試験 実施時期:試験期間内
前期試験(50%)と後期試験(50%)
欠席ならびに授業態度に問題のある場合は減点とします。欠席は1点減点とし、15分以上の遅刻は欠席扱いとします。途中退出は減点の対象となるので、体調の悪い人は予め申し出てください。
古典ギリシャ語は話者がいない言葉です。そのため英語やそのほかの外国語とは本質的に異なります。ほかの外国語と比較しても暗記すべきことが非常に多い言葉です。第1回目の講義で教科書を提示しますので受講選択の参考にして下さい。また一次抽選にもれて二次抽選を希望する学生も初回の授業には必ず出席して下さい。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
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教科書 | しっかり学ぶ初級古典ギリシャ語 | 堀川宏 | ベレ出版 | 2,500円 |
参考書 | 0円 |