英文名 | Fine Arts and Music B | |
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科目概要 | 2025年度 後期/2単位 | |
授業対象 | 指定なし 水1or水2or木1or木2 | |
科目責任者 | 安川 智子 | |
担当者 | 安川 智子 | |
備考 | 科目ナンバリング:L101-HC06/授業形態:講義 |
西洋音楽(クラシック音楽)を中心に、今日のコンサートで取り上げられている名曲や傑作を歴史のなかに位置付け、鑑賞法を学びます。そのうえで「コンサート」という社会活動を出発点に、「作品ー演奏ー鑑賞」の一連の音楽創作と受容活動を現代や未来の社会のなかに位置づけ、音楽が人間の精神や生活に与える影響について考えます。
毎回一つ以上の音楽作品を素材として、作品の背景や歴史を学び、鑑賞していきます。基礎的な楽譜(五線譜)の読み方が分かっていることが望ましいですが、授業を通じて、楽譜の読み方を身につけることもできます。また音楽作品だけでなく「音楽批評」もとりあげ、人がどのように鑑賞しているのかについて、意見を交換します。
2025年度は木曜2限のみ対面授業、そのほかはオンライン授業となります。
【この授業は木曜2限のみ対面授業、水曜(1、2限)と木曜1限はオンライン授業です】
教材はプリント(pdf)を配布し、参考書を活用します。なお本学はナクソス・ミュージック・ライブラリーと契約していますので、音源教材として利用します。講義、鑑賞を経て、毎回受講生自ら音楽作品について能動的に考えを書く時間をとります。質問やよいコメントについては、次の授業やGoogle Classroom上にて回答または紹介します。
【フィードバックの方法】授業内でのコメント紹介、質問への回答。
【Google Classroomクラスコード】水・木共通:6jfhcdv
【講義時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:各回でとりあげる楽曲について、ナクソス・ミュージック・ライブラリー等で聴いておくとよい。予習時間として毎回1時間程度が期待される。
復習:授業内で分からなかった専門用語は、必ず図書館の辞書等で調べ、それでも分からない点については次の授業で質問する。授業内で紹介した音楽を積極的にCD・ナクソス等で鑑賞し、紹介した参考文献を少しでも手に取って読んでみること。復習時間として毎回2時間程度が期待される。
その他レポート作成に要する時間も含めて、計60時間の授業時間外学習が期待される。
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
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1 | 安川 智子 | 授業ガイダンス | 授業内容や進め方についてのガイダンス。 |
2 | 安川 智子 | 西洋音楽史とコンサート | これから学ぶ「西洋音楽史」の概観と、現代の日本におけるクラシック・コンサートの在り方について |
3 | 安川 智子 | ベートーヴェンと交響曲 | コンサートの中心にある「交響曲」とは何か、ベートーヴェンを中心に解説します。 |
4 | 安川 智子 | ピアノ音楽とピアニスト | ピアノやピアノ・ソナタ、そのほかピアノのための音楽作品を歴史とともに解説し、ピアニストの違いによっていかに異なるかを考えていきます。 |
5 | 安川 智子 | 室内楽 | ピアノと弦楽器、管楽器などを用いた少人数の室内楽作品について、その歴史や成り立ちとともに、鑑賞法を学びます。 |
6 | 安川 智子 | まとめとクイズ | これまでの復習と音源クイズを行います。 |
7 | 安川 智子 | 古楽のコンサート | ピリオド楽器について、「古楽」のコンサートについて。「古楽」と「モダン」の越境について |
8 | 安川 智子 | 宗教合唱曲 | オラトリオやミサ曲から受難曲まで、宗教合唱曲の成り立ちと鑑賞法について |
9 | 安川 智子 | ヴィヴァルディとJ.S.バッハの音楽 | バロック時代を代表するイタリアのヴィヴァルディとドイツのバッハについて、その重要性と鑑賞法について |
10 | 安川 智子 | まとめとクイズ | これまでの復習と音源クイズを行います。 |
11 | 安川 智子 | さまざまな管弦楽曲 | 交響曲以外の管弦楽曲について 標題つきの管弦楽作品について |
12 | 安川 智子 | 声楽曲とオペラ | 演奏会形式のオペラや、舞台演出付きのオペラ、そのほか声楽を含む音楽作品の魅力を探ります。 |
13 | 安川 智子 | バレエとミュージカル | バレエ音楽やミュージカル作品の魅力を探ります |
14 | 安川 智子 | まとめとクイズ | これまでのまとめと最後の音源クイズ、そして簡単な鑑賞レポート(または音楽批評)を執筆します。 |
15 | 安川 智子 | 鑑賞レポートのフィードバック | レポートとそれについてのまとめ |
1)西洋音楽の基礎知識を身につける。2)作曲家や音楽作品を歴史のなかに位置づけることができる。
3)音楽の聴き方についての様々な方法を知り、聴く耳を養う。
4)音楽批評のあり方を検証し、現在の音楽文化に関心をもち、その進む方向性について考え、評価することができる。
試験方法:クイズとレポート 実施時期:試験期間外
期末の小レポート(50%)、その他授業内課題(音源クイズ)、参加度など(50%)
音楽を鑑賞して楽しむだけでなく、なぜ名曲なのか、なぜ多くの人に受け入れられるのか、音楽がどのように人の心を動かすのか、など様々な観点から分析し、音楽について考える方法を知ることで、より深い音楽との付き合い方ができるようになります。また時代を超えて残る名作品から、現代を生き抜く知恵を学びましょう。前期の芸術の楽しみA(音楽)や後期の教養演習C(安川)を合わせて履修することで、より立体的に学ぶことができます。また可能ならぜひ実際のコンサートに足を運んでみましょう。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
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教科書 | (なし) | |||
参考書 | 決定版 はじめての音楽史 | 久保田慶一ほか | 音楽之友社 | 2,000円 |
参考書 | つながりと流れがよくわかる西洋音楽の歴史 | 岸本宏子ほか | アルテスパブリッシング | 2,200円 |
参考書 | 楽譜をまるごと読み解く本 | 西村 理/沼口 隆/沼野 雄司/松村 洋一郎/安田 和信 | ヤマハミュージックメディア | 1,045円 |
参考書 | オペラ 愛の壊れるとき 名作がしかける涙のレトリック | 長木誠司 | 音楽之友社 | 2,750円 |
参考書 | ミュージカルの解剖学 | 長屋晃一 | 春秋社 | 2,600円 |