英文名 | Liberal Arts and Sciences Seminar C | |
---|---|---|
科目概要 | 2025年度 後期/1単位 | |
授業対象 | 指定なし(M学部,ET学科,PT専攻,ST専攻,OV専攻,FR学部を除く) 金4/ [自由]M学部 金4/ [自由]ET学科 金4/ [自由]PT専攻 金4/ [自由]ST専攻 金4/ [自由]OV専攻 金4/ [自由]FR学部 金4 | |
科目責任者 | 中村 陽子 | |
担当者 | 中村 陽子※ | |
備考 | 科目ナンバリング:L102-ME03/授業形態:演習 |
本授業では、心理学分野で得られた知見を踏まえ、自己理解と他者理解を深めることを目的としています。さまざまな切り口から「こころ」に迫り、受講者ひとり一人が「自分のこころ・身近な人のこころ」のこととして捉えられることを目指して、考えたり体験したりする機会を設けます。自己理解を深めた後で、人と共に過ごしていくのに役立つ情報や手法を提供し、「人間関係のなかで生きる力」向上の一助となることを目指します。
私たちの普段の行動や判断には、「こころ」が大きく関わっています。「なぜ、思うように行動できないのだろう」「あの人への接し方はこれでよかったのだろうか」「なぜ、こんな気持ちになってしまうのだろう」・・・。自分あるいは他者の「こころ」を知りたい、どうにかしたいと思う経験は、多くの人がしていることでしょう。心理学は、この目には見えない「こころ」のしくみやはたらきを解明していく学問です。「こころ」についての心理学的知見が受講者各々の自己理解・他者理解を促進するものとなり、「よりよい」実生活に応用できる内容となるように、講義・グループワーク・ワークシートを活用した個人作業を組み合わせて授業を行います。
【この授業は全て対面で実施します】
各回のテーマに沿って、心理学の知見から得られた基礎的内容についてパワーポイントを用いて講義を行い、その中で指示するワークに適宜取り組んでいただきます。毎回の授業の最後に、振り返り内容(授業内容に関する理解や疑問点等)をまとめ、授業終了直後に提出していただきます。リフレクションシートの内容から得られた受講者の質問や重要な事項については、次回の授業のはじめに匿名で全体にフィードバックし、理解を深めます。
授業時間外に必要な学習の時間:15時間
予習:事前資料がある場合は、目を通しておいてください。
復習:授業で得た知識や体験内容を整理し、日常生活のなかで照らし合わせたり活用したりして理解を深めましょう。
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
---|---|---|---|
1 | 中村 陽子 | オリエンテーション・心理学とは | 授業の目的や内容、授業の進め方、評価方法について説明する。今後の授業に向けてのウォーミングアップを行う。 |
2 | 中村 陽子 | メンタルヘルス | メンタルヘルスの考え方、ストレスと適応について理解する。 |
3 | 中村 陽子 | 発達 | 人間の発達や発達の個人差について理解する。 |
4 | 中村 陽子 | 青年期とアイデンティティ | 自分がおかれている発達段階を理解し、「今」を有意義に過ごすにはどうしたらよいかを考える。 |
5 | 中村 陽子 | 人とつながる | 自己開示と対人関係の親密化について理解する。 |
6 | 中村 陽子 | 心をめぐる問題①~人間関係~ | 現代社会におけるこころの問題(とくに人間関係の問題)を知る。 |
7 | 中村 陽子 | 心をめぐる問題②~心身の不調~ | こころの問題が心身にどのようにあらわれるかについて理解する。 |
8 | 中村 陽子 | 発達障害 | 発達障害について理解する。 |
9 | 中村 陽子 | 家族 | 家族に関連する問題および心理学に基づく対応の考え方について理解する。 |
10 | 中村 陽子 | 学習 | 学習理論の基礎や習慣形成について理解する。 |
11 | 中村 陽子 | 思考と感情 | 思考・感情に関連する問題および対応について理解する。また、自分の思考や感情の特徴について、自己理解を深める。 |
12 | 中村 陽子 | 話す・伝える | 他者に伝える、ということについてその方法や意義を理解する。 |
13 | 中村 陽子 | 相談とケア | 相談する、ケアするということの意味や実際について理解を深める。 |
14 | 中村 陽子 | こころを守る | ひとり一人が異なる人間同士の関わりにおいては、いろいろなことが生じる。こころを守りながら人と共に生きていくということについて考える。 |
15 | 中村 陽子 | 総括 | 学習内容の整理、全体を通しての質疑応答などを行う。 |
①心理学についての概論的な知識を身につける。
②こころや人間関係についての知識を、自分の実生活に関連づけて理解することができる。
試験方法:レポート 実施時期:試験期間内
リフレクション:80%(毎回のリフレクションシートに基づく。授業で得た知識や体験を踏まえて、自己や他者を理解することに関する課題)
期末レポート:20%
なお、欠席は減点対象とします。
私たちの日常生活は、学校生活や対人関係、やらなければならない事などに注意を向けているうちに過ぎ去っていきます。とくに情報量が多く、スピードの早い今の社会では、自分の「外側」から次々と入ってくる刺激に晒されることが多く、なかなか自分というものをじっくりと見つめる機会が得られないかもしれません。こころの授業を通して自己の「内側」を眺めてみる時間・機会を得たい方、こころの働きや問題に関心がある方歓迎します。
学校・教育機関や医療機関における臨床心理士/公認心理師としてのこれまでの実務経験を踏まえ、自己および他者の「こころ」への理解を深められるような学習内容とし、実生活のなかで応用可能な心理学の授業を行います。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
---|---|---|---|---|
教科書 | 教科書は使用しない。適宜資料を配布する。参考書は授業内で適宜紹介する。 | 0円 | ||
参考書 | (なし) |