英文名 | Liberal Arts and Sciences Seminar C | |
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科目概要 | 2025年度 後期/1単位 | |
授業対象 | 指定なし(M学部,ET学科,PT専攻,ST専攻,OV専攻,FR学部を除く) 火5/ [自由]M学部 火5/ [自由]ET学科 火5/ [自由]PT専攻 火5/ [自由]ST専攻 火5/ [自由]OV専攻 火5/ [自由]FR学部 火5 | |
科目責任者 | 赤澤 とし子 | |
担当者 | 赤澤 とし子 | |
備考 | 科目ナンバリング:L102-ME03/授業形態:演習 |
少子高齢化・人口減少社会、世界経済の変動、AI、IoT時代の到来など、私たちを取り巻く社会構造の変化や科学技術革新、変わりゆく社会経済情勢は、私たちの暮らしのさまざまな側面に影響を及ぼす。本演習では、私たちを取り巻く社会経済環境の変化を理解するとともに、「人生100年時代」と言われる今日、自らの20年後30年後40年後、・・・の未来を想像しながら、人生におけるイベントや直面し得るさまざまな問題について考えていく。自分ならその問題にどう対処するだろうか、自ら考え自分なりの対応策を見出すことを目標とする。また、人前で自分の考え・意見を論理的にはっきりと述べられるようになることを目指す。
各回のテーマについての議論に入る前に、まず、その準備・予備知識として、少子高齢化・人口減少社会、近年の社会経済情勢を概観する。続く各回では、ライフイベント、直面し得る問題のいくつかを取り上げ、受講生間での議論を通して、その問題の背景を読み解きながら、自分自身の選択行動、多面的な視点からの解決策を探っていく。また、人前で話す機会をなるべく作るため、1分間あるいは3分間スピーチの時間を取る。
この演習は「対面」で行う。
はじめに、各回で取り上げるテーマに関する基本的情報を教員が提供する(データ・資料に基づき解説する)。適宜、教材としてビデオも活用する。設定されたテーマについて、受講生の間で議論する。各回の議論を通して得られた知見、自らの意見等をまとめ、演習時間内やGoogle Classroom上に提出する。そして最後に、各人が特に興味を持ったテーマをひとつ選び、新たな情報を入手したり、再吟味し、より掘り下げた形での最終レポートを提出する。
Google Classroomを利用するので、受講生は必ず登録すること。クラスコードの提示等詳細は初回のオリエンテーション時に説明する。
【フィードバックの方法】
提出された意見や課題に対しては、主要な意見や特徴的な興味深い見解の紹介、誤解のある点にコメントするなど演習時間内に講評を行う。
【予習】その回で取り上げるテーマについて下調べをしておくこと。
【復習】新たに得られた知見や自分の考え・意見をまとめておくこと。
【予習・復習のほか、最終レポートの作成に向けた資料収集や執筆の時間を含め授業時間以外に必要な学習の総時間は15時間】
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
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1 | 赤澤 とし子 | オリエンテーション | 演習の目的や内容、進め方、受講上の注意等について説明する。 学生の自己紹介をする。 |
2 | 赤澤 とし子 | 自分の将来予想 | 2040年、2050年、2060年、2070年の自分(どんな仕事をしているか、結婚しているか?子どもはいるか?どんな生き方をしたいかなど)を想像し、2040年、50年、60年、70年という時代に生きる自分を語る。 |
3 | 赤澤 とし子 | 議論のための準備: 社会経済情勢① | 少子高齢化・人口減社会(人口の規模・構造の過去・現在・未来) 少子高齢化・人口減少が社会経済に与える影響 |
4 | 赤澤 とし子 | 議論のための準備: 社会経済情勢② | 日本経済の状況、格差社会、ネット社会など社会の諸相について |
5 | 赤澤 とし子 | 社会人とは | 「大人とは?」、「社会人とは?」、「18歳成人」など、社会人として生きるということについて、各種意識調査の結果なども参考にしながら議論する。 |
6 | 赤澤 とし子 | 働くということ・働き方 | 働くとは?働くことの意味を考える。雇用形態の多様化・雇用の流動化、働き方改革をキーワードに、「働き方」について議論する。 |
7 | 赤澤 とし子 | 結婚と家族 | 晩婚化・非婚化(未婚率,生涯未婚率の上昇)、所得水準と結婚、結婚観や家族観、選択的夫婦別姓などをキーワードに、「結婚と家族」について議論する。 |
8 | 赤澤 とし子 | 出産・子育て | 夫婦出生力の低下、ワーク・ライフ・バランス、男性の育児参加、養育費・教育費、子育て支援策などをキーワードに、「出産・子育て」について議論する。 |
9 | 赤澤 とし子 | 家族の介護 | 遠距離介護、シングル介護・男の介護、介護離職、介護者の支援などをキーワードに、「家族の介護」についてを議論する。 |
10 | 赤澤 とし子 | 高齢期の医療と介護 | 医療と介護の連携、医療保険制度・介護保険制度、在宅医療・介護、認知症などをキーワードに、「医療と介護サービス」について議論する。 |
11 | 赤澤 とし子 | 高齢期の住まい方 | 高齢単独世帯の増加、高齢者向けの住宅などをキーワードに、「老後、どこで誰と暮らすか(生活基盤としての住まい)」について議論する。 |
12 | 赤澤 とし子 | 高齢期の社会生活 | 生涯現役社会、社会参加、居場所づくり、高齢者の貧困、社会からの孤立などをキーワードに、「高齢者の就労、生きがい、地域づくり」について議論する。 |
13 | 赤澤 とし子 | 人生最期の選択 | 病院死・在宅死、在宅での看取り、ターミナルケア、リビング・ウィル、ACP(Advance Care Planning)などをキーワードに、「最期をどこで、どのように迎えるか、そのとき家族は・・・」について議論する。 |
14 | 赤澤 とし子 | 最終レポートについて | 各人が最終レポートのテーマについて、その概略を発表し、その後質疑応答。 |
15 | 赤澤 とし子 | 演習全体を振り返って | 全体を通しての質疑応答など。 |
取り上げたテーマの現状や問題点を説明できる。
取り上げたテーマについて、自分の考え・意見を論理的に述べることができるようになる。
積極的に議論に参加できるようになる。
試験方法:その他 実施時期:
受講態度・議論への参加度、テーマごとのリアクション・ペーパー、課題など平常点(55%)、最終レポート(45%)により総合的に評価する。最終レポート未提出の場合は単位を修得できない。
「人前で話すのがどうも苦手で・・・」という人、まずは、人前で話すことに「慣れ」ましょう。「場数を踏む」という表現があるように、この演習の時間(機会)を大いに活用して、恥ずかしがらず、躊躇せず、どんどん話してみてください。
受講にあたってのより詳細な注意事項等は初回のガイダンスの際にお伝えします。
なお、演習内容・演習計画については、進捗状況などによって、多少変更する場合もあり得ますこと、ご了承ください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
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教科書 | 教科書は使用せず、適宜資料を配付する。 | 円 | ||
参考書 | 参考書は適宜紹介する。 | 円 |