英文名 | Geology | |
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科目概要 | 2025年度 通年/4単位 | |
授業対象 | Z学科 火4 教職課程履修者/ G学科 火5 教職課程履修者/ MB学部 火5 教職課程履修者 | |
科目責任者 | 安藤 康行 | |
担当者 | 安藤 康行 | |
備考 | 科目ナンバリング:L101-GN10/授業形態:講義 |
この講義は教職課程履修者を対象とし、地球と宇宙に関する基礎的な概念と諸現象を把握することを目的とします。理科教員として必要な幅広い地学の知識を習得するとともに、地球と人間社会との関係(自然災害の対策、資源の活用など)に対して、新しい視点を持てるようになることも目指します。
地学で扱う各分野のうち、前期は固体地球分野と地質分野について、地球の内部と表層における諸現象を学びます。後期は大気海洋分野と宇宙分野について、空と海と宇宙における諸現象を学びます。なお、多くの受講者が高等学校で地学を履修していないことを考慮に入れて毎回の授業を進めます。
【この授業は全て対面で実施します】
講義ごとに資料を配布し、スクリーンに投影した図や表、写真などを用いて、具体的な事例の紹介を⾏いながら講義を進めます。適宜実施する小テストとその解説によって学習成果の振り返りをします。講義資料の配布はGoogle Classroomにて行いますので、事前にダウンロードして印刷をした上で授業に参加してください。
【フィードバックの方法】
小テストの実施後、次回の授業までに講評と詳細な解説をGoogle Classroomにて提示します。
【Google Classroomのクラスコード】
4ndbwzk
【授業時間外に必要な学習の総時間数:120時間】
予習:配布した講義資料と教科書の該当頁に目を通しておいてください。
復習:講義資料や各自のノート、図書館などを利用して理解を深めてください。
※授業時間外学習には、試験への取り組み時間も含む。
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
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1 | 安藤 康行 | 地球の概観 (1) | 授業ガイダンス、地球の大きさと形 |
2 | 安藤 康行 | 地球の概観 (2) | 地球の内部構造、地球表層の均衡、地球の観測 |
3 | 安藤 康行 | 地球の概観 (3) | 地震波の性質、走時曲線と内部構造、地球内部の熱 |
4 | 安藤 康行 | 地球の概観 (4) | 地球の重力、ジオイドと重力異常、地磁気 |
5 | 安藤 康行 | 地球表層の活動 (1) | プレートテクトニクス、プレート論の確立と進展 |
6 | 安藤 康行 | 地球表層の活動 (2) | 地震の概要、断層と発震機構、日本列島の地震 |
7 | 安藤 康行 | 地球表層の活動 (3) | 地震災害と防災、火山災害と防災 |
8 | 安藤 康行 | マグマと岩石・鉱物 (1) | マグマの発生、火山活動、火山噴出物 |
9 | 安藤 康行 | マグマと岩石・鉱物 (2) | 造岩鉱物、鉱物の性質、火成岩 |
10 | 安藤 康行 | 地層の形成と岩石 (1) | 地表の変化、堆積岩、地形の形成 |
11 | 安藤 康行 | 地層の形成と岩石 (2) | 地層と堆積構造、地質構造、造山運動と変成岩 |
12 | 安藤 康行 | 地球の歴史 (1) | 化石と地層、地質時代区分、放射年代測定 |
13 | 安藤 康行 | 地球の歴史 (2) | 地球の誕生と進化、顕生代の環境と生物進化 |
14 | 安藤 康行 | 地球の歴史 (3) | 日本列島の構造、日本列島の形成史、地質図の見方 |
15 | 安藤 康行 | 前期まとめ | 前期まとめ |
16 | 安藤 康行 | 大気圏 (1) | 大気圏の構造、気象観測 |
17 | 安藤 康行 | 大気圏 (2) | 大気圧、地球の熱平衡、大気圏の温度 |
18 | 安藤 康行 | 気象現象 (1) | 雲の形成、凝結高度、降水過程 |
19 | 安藤 康行 | 気象現象 (2) | 大気にはたらく力、大気の運動、大気の大循環 |
20 | 安藤 康行 | 気象現象 (3) | 温帯低気圧、熱帯低気圧、高層天気図 |
21 | 安藤 康行 | 気象現象 (4) | 四季の天気、様々な気象現象、気象災害と防災 |
22 | 安藤 康行 | 海洋 (1) | 海水の性質、海洋の構造と深層循環、海洋の表層循環 |
23 | 安藤 康行 | 海洋 (2) | 海洋に生じる波、潮汐と潮流、海洋と気候 |
24 | 安藤 康行 | 天体の運動と太陽系 (1) | 天体の運動、地球の自転と公転、暦と時間 |
25 | 安藤 康行 | 天体の運動と太陽系 (2) | 太陽系の形成、太陽系の惑星、惑星の運動 |
26 | 安藤 康行 | 天体の運動と太陽系 (3) | 太陽の活動、月の運動、太陽系の小天体 |
27 | 安藤 康行 | 恒星と銀河 (1) | 恒星の性質、連星、系外惑星 |
28 | 安藤 康行 | 恒星と銀河 (2) | 恒星の進化、変光星と新星、星団 |
29 | 安藤 康行 | 恒星と銀河 (3) | 銀河系と銀河、宇宙の構造、宇宙の進化 |
30 | 安藤 康行 | 後期まとめ | 後期まとめ |
中学校・高等学校の理科教員として必要な地学の知識を習得する。また、将来さらなる地学の知識が必要となった際に独力で習得する手法を身につける。
試験方法:筆記試験 実施時期:試験期間内
本学の成績評価基準に則り、学期末に行う定期試験(70%)と適宜実施する小テスト(30%)により評価します。試験は幅広い地学の知識の習得度を問うものとし、成績評価は到達⽬標に照らした各回の講義の理解・習熟度を査定します。なお、定期試験の未受験者は成績評価の対象となりません。
地学は身近な自然現象を学ぶことができる科目です。天気の移り変わりや夜空の星々、石の生い立ち、地形の成り立ち、地震や火山の噴火など、身のまわりにある様々な現象を理解できます。また、自然の恵みと災害が共存する私たちの日本列島について学ぶことは、国土の特徴や地域の風土によって培われてきた伝統や文化への理解にも繋がります。このように地学を学ぶことは、人生をより豊かなものにしてくれます。
科目 | 教科及び教科の指導法に関する科目(中・高 理科) |
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施行規則に定める科目区分 |
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種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
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教科書 | ニューステージ地学図表 | 浜島書店 監修 | 浜島書店 | 950円 |
参考書 | 基礎地球科学(第3版) | 西村祐二郎 編 | 朝倉書店 | 2,800円 |
参考書 | 地球科学入門 | 平 朝彦・海洋研究開発機構 | 講談社 | 2,500円 |
参考書 | 日本の地質と地形 | 高木秀雄 | 誠文堂新光社 | 2,200円 |
参考書 | 宇宙地球科学 | 佐藤文衛・綱川秀夫 | 講談社 | 3,800円 |
参考書 | 一般気象学(第2版補訂版) | 小倉義光 | 東京大学出版会 | 2,800円 |
参考書 | 海の教科書 | 柏野祐二 | 講談社 | 1,200円 |
参考書 | 宇宙科学入門(第2版) | 尾崎洋二 | 東京大学出版会 | 3,600円 |
参考書 | ビジュアル天文学史 | 岡村定矩 監修、 縣 秀彦 著 | 緑書房 | 3,800円 |