授業の目的

生命現象において普遍的な性質を共有しながら、多様な形態や働きを見せるのが生物の特性である。このような生物の特性を体系的に理解することを目標とし、そのために必要な生物学の基礎知識と生物学的思考力を身につける。
また、様々な生命現象を理解することで、生物学への興味を高めると同時に、生命現象を科学的に解析するための基礎を身につける。

教育内容

生命の普遍性と生物の多様性の２つの側面から、生命体の成り立ち、生物の階層構造、生命現象を支えるエネルギーの獲得と利用、生物の情報伝達のしくみ、生命の連続性と遺伝、生物の歴史と進化について解説する。バイオテクノロジー関連の最近の知見や授業内容に関連する新しい知見なども随時取り上げて解説する。

教育方法

【この授業は全て対面で実施します】
授業は教科書の内容に基づき、主にプロジェクターで資料や説明図を提示して、その内容を解説する形で進める。授業内容に関連するDVD鑑賞やアニメーション動画も活用する。提示する講義資料や書き込み用のプリントは「Google Classroom」を介して配布する。予めプリントを印刷するか、またはパソコンなどにダウンロードしてから授業に出席し、授業中は解説された内容をしっかりと聴いて、プリントや教科書に書き込むこと。また、毎回、授業内もしくは宿題として課題（授業内容に関する小テストやレポート）を提出してもらい、理解度を確認する。課題は「Google Classroom」を通して提出してもらうので、授業の時には必ずパソコンなどの操作可能な端末を持参すること。
【課題に対するフィードバックの方法】
小テストの結果は翌週までに点数とコメントをつけて返却する。レポート課題については、添削や返却はしないが、翌週の授業内で良いレポートの例を紹介して要点を解説する。

準備学習（予習・復習）

【授業時間外に必要な学習の時間：120時間】
予習：予め次の回に使用するプリントを配布するので、プリントや教科書の該当箇所に目を通し、授業内容についての概要を把握しておくこと。
復習：講義資料や教科書を読み返して、授業内容を整理しておくこと。また、小テストの内容を復習し、教科書の章末に記載されている「確認問題」も解いてみること。

授業内容(シラバス)

到達目標

生体を構成する物質の特性、細胞の基本構造と機能、生物におけるエネルギー代謝および情報伝達や恒常性維持のしくみについて説明できる。自己の複製方法、遺伝子の発現機構について分子レベルで説明できる。生物進化の過程とそのしくみ、多様な生物の世界について概説できる。各授業内容の相互的な関係性を理解することにより、生物の特性を体系的に理解できる。

成績評価の方法と基準

試験方法：筆記試験 実施時期：試験期間内
前期と後期の定期試験（筆記試験）の結果（70％）および課題（小テストやレポート）の提出状況や内容など（30%）により総合的に評価する。

学生へのメッセージ（その他注意等）

授業内容についてわからないこと、興味や疑問を持つようなことがでてきたら、教科書や参考書などを活用し、自分で調べて考えてみましょう。このステップはとても大切です。それでも、調べれば調べるほど疑問に思うことが増えてくることもあります。その時は遠慮なく質問してください、一緒に考えましょう。
「Google Classroom」に参加登録した後は、生物学履修ガイドに必ず目を通しておきましょう。

教材