Web Syllabus(講義概要)
トップへ戻る 前のページへ戻る
発展数学B(ベクトル解析)
英文名Advanced Mathematics B
科目概要2025年度 後期/2単位
授業対象指定なし(G学科,M学部,S学部,HS学科,OT専攻,ST専攻,FR学部を除く) 木1/ [自由]G学科 木1/ [自由]HS学科 木1/ [自由]OT専攻 木1/ [自由]ST専攻 木1
科目責任者伊藤 真吾
担当者伊藤 真吾
備考科目ナンバリング:L101-GI07/授業形態:講義

授業の目的

高度な内容の数学を受講したいと希望する学生に対して開講する科目。本講義では、ベクトル解析の基本的な概念を理解し、それらの計算ができるようになることを目的とする。

教育内容

ベクトル解析は、3次元空間での微分積分学の理論で、数学的には多変数関数の微積分の続きである。他方、電磁気学の定式化に使われるなど物理学の分野でも必須の内容である。前半は、曲線、曲面、スカラー場、ベクトル場等の基本事項を解説し、後半は線積分、面積分、積分定理等の応用を解説する。

教育方法

【この授業は全て対面で実施します】
前半の75分程度は板書による講義形式で授業を進める。残りの15分程度は問題演習の時間に充てる。
【フィードバックの方法】演習問題は毎回提出してもらい、採点・添削したものを次回授業時に返却する。

準備学習(予習・復習)

【講義時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習:次回内容に関する教科書の該当部分を一通り読んでおくこと(1時間程度)。
復習:教科書およびプリントの演習問題に取り組むこと(3時間程度)。

授業内容(シラバス)

担当者項目内容
1伊藤 真吾
ベクトル
ベクトルについての復習(成分表示、大きさ、内積など)をする(教科書1.1節前半)。
2伊藤 真吾
ベクトルの外積
行列式の理論の初歩、ベクトルの外積について学ぶ(教科書1.1節後半)。
3伊藤 真吾
ベクトル値関数の微分
ベクトル値関数の極限・連続性・微分を定義し、その計算方法を学ぶ(教科書1.2節)。
4伊藤 真吾
空間曲線(1)
空間曲線のベクトル方程式を定義し、弧長、接線ベクトル、法線ベクトル、弧長によるパラメータ付けについて学ぶ(教科書2.1節前半)。
5伊藤 真吾
空間曲線(2)
フレネ・セレの公式について学ぶ(教科書2.1節後半)。
6伊藤 真吾
空間曲面
空間曲面のベクトル方程式を定義し、曲面積の求め方を学ぶ(教科書2.3節、2.5節)。
7伊藤 真吾
スカラー場の勾配
スカラー場の勾配を定義し、その幾何学的意味を学ぶ(教科書3.1節、3.2節)。
8伊藤 真吾
ベクトル場の発散
ベクトル場の発散を定義し、その幾何学的意味を学ぶ(教科書3.3節)。
9伊藤 真吾
ベクトル場の回転
ベクトル場の回転を定義し、その幾何学的意味を学ぶ(教科書3.4節)。
10伊藤 真吾
第9回までの復習
問題演習を通して、第9回までの学習内容の復習を行う。
11伊藤 真吾
線積分
スカラー場およびベクトル場の線積分の定義とその計算方法について学ぶ(教科書4.1節)。
12伊藤 真吾
面積分
スカラー場およびベクトル場の面積分の定義とその計算方法について学ぶ(教科書4.2節)。
13伊藤 真吾
ガウスの発散定理・ストークスの定理
立体積分を定義してから、ガウスの発散定理、ストークスの定理とそれらの意義について学ぶ(教科書5.1節、5.3節前半)。
14伊藤 真吾
グリーンの定理
グリーンの定理とその意義について学ぶ(教科書5.3節後半)。
15伊藤 真吾
まとめ
まとめ
No. 1
担当者
伊藤 真吾
項目
ベクトル
内容
ベクトルについての復習(成分表示、大きさ、内積など)をする(教科書1.1節前半)。
No. 2
担当者
伊藤 真吾
項目
ベクトルの外積
内容
行列式の理論の初歩、ベクトルの外積について学ぶ(教科書1.1節後半)。
No. 3
担当者
伊藤 真吾
項目
ベクトル値関数の微分
内容
ベクトル値関数の極限・連続性・微分を定義し、その計算方法を学ぶ(教科書1.2節)。
No. 4
担当者
伊藤 真吾
項目
空間曲線(1)
内容
空間曲線のベクトル方程式を定義し、弧長、接線ベクトル、法線ベクトル、弧長によるパラメータ付けについて学ぶ(教科書2.1節前半)。
No. 5
担当者
伊藤 真吾
項目
空間曲線(2)
内容
フレネ・セレの公式について学ぶ(教科書2.1節後半)。
No. 6
担当者
伊藤 真吾
項目
空間曲面
内容
空間曲面のベクトル方程式を定義し、曲面積の求め方を学ぶ(教科書2.3節、2.5節)。
No. 7
担当者
伊藤 真吾
項目
スカラー場の勾配
内容
スカラー場の勾配を定義し、その幾何学的意味を学ぶ(教科書3.1節、3.2節)。
No. 8
担当者
伊藤 真吾
項目
ベクトル場の発散
内容
ベクトル場の発散を定義し、その幾何学的意味を学ぶ(教科書3.3節)。
No. 9
担当者
伊藤 真吾
項目
ベクトル場の回転
内容
ベクトル場の回転を定義し、その幾何学的意味を学ぶ(教科書3.4節)。
No. 10
担当者
伊藤 真吾
項目
第9回までの復習
内容
問題演習を通して、第9回までの学習内容の復習を行う。
No. 11
担当者
伊藤 真吾
項目
線積分
内容
スカラー場およびベクトル場の線積分の定義とその計算方法について学ぶ(教科書4.1節)。
No. 12
担当者
伊藤 真吾
項目
面積分
内容
スカラー場およびベクトル場の面積分の定義とその計算方法について学ぶ(教科書4.2節)。
No. 13
担当者
伊藤 真吾
項目
ガウスの発散定理・ストークスの定理
内容
立体積分を定義してから、ガウスの発散定理、ストークスの定理とそれらの意義について学ぶ(教科書5.1節、5.3節前半)。
No. 14
担当者
伊藤 真吾
項目
グリーンの定理
内容
グリーンの定理とその意義について学ぶ(教科書5.3節後半)。
No. 15
担当者
伊藤 真吾
項目
まとめ
内容
まとめ

到達目標

1.曲線、曲面、スカラー場、ベクトル場を正しく理解し、それらの具体的な計算ができる。
2.線積分、面積分、各積分定理を正しく理解し、それらの具体的な計算ができる。

成績評価の方法と基準

試験方法:筆記試験 実施時期:試験期間内
「毎回の講義における課題において授業内容を正しく理解できている(30%)」、「講義内容の理解度を問う定期試験(70%)」により評価する。なお、欠席は減点する。

学生へのメッセージ(その他注意等)

発展数学A程度に相当する微積分学に関する知識(定積分の定義・テーラー展開・2変数関数の偏微分・2重積分)が必須です。

教材

種別書名著者・編者発行所定価(円)
教科書理工系 ベクトル解析香田温人・長町重昭学術図書出版社1,760円
参考書キーポイントベクトル解析高木隆司岩波書店2,530円
教科書
署名
理工系 ベクトル解析
著者・編者
香田温人・長町重昭
発行所
学術図書出版社
定価(円)
1,760円
参考書
署名
キーポイントベクトル解析
著者・編者
高木隆司
発行所
岩波書店
定価(円)
2,530円