英文名 | Health Science A | |
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科目概要 | 2025年度 前期/2単位 | |
授業対象 | 指定なし(PT専攻を除く) 月1or月2/ [自由]PT専攻 月1or月2 | |
科目責任者 | 山北 満哉 | |
担当者 | 山北 満哉 | |
備考 | 科目ナンバリング:L101-HH01/授業形態:講義 |
人々の健康には、運動、食事、睡眠といった生活習慣が密接に関連していることは周知のとおりである。
しかし、健康に関わる要因は個人の生活習慣だけではなく、その生活習慣を形成する所得や友人関係、地域環境などの社会的・心理的・物理的要因も健康の決定因子となる。
本科目では、生活習慣及び社会環境と健康の関連を科学的証拠(エビデンス)に基づいて理解し、健康に関する科学的知識を発展させることを目的とする。さらに、その知識の獲得により、自らの健康の保持増進に主体的に取り組むとともに、自分に関わる周囲の人の健康のために何を実践すべきかを考えられるようになることを目的とする。
全体を通じて、健康行動をはじめ、あらゆる行動は環境の影響を受けるという視点から健康との関連を概説する。
前半は、飲酒・喫煙、食事・ダイエット、睡眠、身体活動等の生活習慣と健康の関連、後半は社会経済状況や人間関係、物理的環境等と健康の関連について、社会環境の視点を入れて解説する。
■オンデマンド形式での講義
※YouTubeに限定公開した講義動画を用いる。資料や講義についての情報提示はGoogle Classroom を用いる。
※Google Form を用いたミニレポート課題(授業への質問、意見、感想等)にて毎回の講義内容の確認を行う。
■課題に対するフィードバックの方法
・ミニレポートの質問・疑問への回答や感想に対する返答 (5件程度) を翌週の授業冒頭に行う(匿名)。
・確認テストの正答をGoogle Formにて開示し、質問などあれば限定公開のメッセージ等にて対応する。
【Google Classroom クラスコード】▶月曜1限:frubbou ▶月曜2限:tejowqy
【授業時間以外に必要な予習・復習時間:60時間】
予習:授業内容を把握し、関連する情報を入手しておく。
復習:授業で得た情報を実生活で実践するとともに、世の中でどのように取り上げられているかを確認する。
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
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1 | 山北 満哉 | ガイダンス 社会環境の影響 | ※授業で考えて欲しい一例(授業の一部で取り扱います) ・あなたがとった行動はすべて自分の意思ですか? など |
2 | 山北 満哉 | 健康の理解、日本の状況 | ・コンタクトレンズをしている私は健康ですか? ・少子高齢社会は大学生には関係ない?日本ガチヤバ など |
3 | 山北 満哉 | 飲酒・喫煙と健康 | ・私は飲める人?飲めない人?「酒は百薬の長」はもう古い? ・加熱式タバコってどうなのよ? など |
4 | 山北 満哉 | 食生活と健康 | ・大学生の食生活で特に足りないものは? ・健康によい食品とは? など |
10 | 山北 満哉 | 肥満・やせと健康 | ・肥満は伝染する? ・妊婦さんのダイエットでこどもが太る? など |
5 | 山北 満哉 | ダイエット | ・ダイエットは、すればするほど太っちゃう? ・イベントじゃないのよダイエットは、はっは~ など |
6 | 山北 満哉 | 身体活動・運動の意義 | ・ドッジボールのうまい子はなぜモテる? ・1 時間座っていると寿命は何分縮む? など |
7 | 山北 満哉 | ストレス・睡眠と健康 | ・ストレスをストレスと思わなければ・・・・・? ・脳を持たないヒドラも眠るということは? など |
8 | 山北 満哉 | 主要疾病とその予防因子① | ・メタボリックリンドローム、循環器疾患を予防するには? ・生活習慣病は本当に「生活習慣」病ですか? など |
9 | 山北 満哉 | 主要疾病とその予防因子② | ・がん、ロコモティブシンドローム、認知症を予防するには? ・あなたか私、どちらかががんになる? など |
11 | 山北 満哉 | 社会経済状況と健康 | ・収入と健康の関係。確固たる事実 ・お金持ちには肥満者が多い?少ない? など |
12 | 山北 満哉 | こどもの貧困と健康 | ・ちびまる子ちゃんと花輪君はどちらが幸せですか? ・こどもは社会の宝物、こどもの頃は人生の宝物 など |
13 | 山北 満哉 | 人のつながりと健康 | ・日本が長寿である理由は自動販売機が多いことでわかる? ・なんで日本では落とした財布が戻ってくるの? など |
14 | 山北 満哉 | 近隣・社会環境と健康 | ・世の中がディズニーランドだったら、人は健康になる? ・犬を飼うと痩せる? など |
15 | 山北 満哉 | まとめ、解説と確認 | 学修内容の確認(質問と解説) |
①疾病の原因となる危険因子(生活習慣・社会環境要因)を挙げ、それらの関連について説明できる。
②身体活動・運動などの予防行動の意義、疾病予防効果について説明できる。
③自身の健康や社会における健康問題について、必要な改善策や取るべき行動を判断できる。
試験方法:確認テスト 実施時期:試験期間外
1. 毎回のミニレポート(60%) ※ミニレポートの未提出は欠席とする。
2. 確認テスト(40%)※ Google Formを用いた確認テストにより知識の定着を評価する。
単位取得のために履修するのではなく、自分の生活や将来に活かすために履修をして下さい。
講義内で毎回1回(2~3分程度)、座位行動をブレイクするための休憩(軽く身体を動かす時間)を入れます。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
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教科書 | (なし) | |||
参考書 | 新版 生活健康科学 第2版 | 小田切陽一編 | 三共出版 (2022.4) | 2,750円 |
参考書 | 運動生理学 -生理学の基礎から疾病予防まで | 小山勝弘・安藤大輔編 | 三共出版 (2021.4) | 2,750円 |
参考書 | 健康になる技術 大全 | 林英恵 | ダイヤモンド社 (2023.2) | 2,200円 |
参考書 | 健康格差対策の進め方 効果をもたらす5つの視点 | 近藤尚己 | 医学書院 (2016.10) | 2,750円 |