英文名 | Health Science A | |
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科目概要 | 2025年度 前期/2単位 | |
授業対象 | 指定なし(PT専攻を除く) 火1/ [自由]PT専攻 火1 | |
科目責任者 | 北川 淳 | |
担当者 | 北川 淳 | |
備考 | 科目ナンバリング:L101-HH01/授業形態:講義 |
健康の維持増進や生活習慣病予防に対する運動の効果について修得する。特に,運動生理・生化学の知見を導入し,運動の持つ様々な効果や栄養についての基礎知識を学ぶ。これらの内容を理解し,自分自身の健康管理に役立てること目標とする。さらに,医療・生命科学系大学の卒業生として健康の推進者になった時に,現場で実践できるような基礎知識を習得する。
授業初期(1〜3回)は健康や栄養,運動の基礎知識,飲酒・喫煙の影響について述べることから始める。
中期(4〜8回)では運動生理・生化学の基礎知識を基に,運動による身体の応答や長期的な変化等について述べる。
後期(9〜14回)では生活習慣病予防に対する運動の効果を中心に解説する。
【この授業は全てオンラインで実施します】
教科書とともにパワーポイントによる動画を用いたオンライン講義形式とする。必要に応じて補足のためのプリントをオンライン上で提示する。また,健康に関する新聞記事を用い,教科書で学んだ内容との関連について解説する。
【フィードバックの方法】
毎回リアクションペーパーを提出し,翌週に主なコメント(5〜10件程度)に対応する双方向とする。
【Google Classroomクラスコード】
uuwusmy
【授業時間以外に必要な予習・復習時間:60時間(試験のための学習時間も含む)】
予習:授業前には教科書に目を通し,概要を把握しておくこと。
復習:授業内容ノートを確認し、理解が不十分な箇所は教科書を読み返すこと。
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
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1 | 北川 淳 | ガイダンス(日付:4/15) | 授業内容の説明(各回の主な内容を簡単に解説する)。 「健康」の定義についても考える。どのような時に「健康」と思うだろうか? |
2 | 北川 淳 | 健康に関連する要因(4/22) | 「平均寿命」と「健康寿命」の相違と問題点を解説することから始める。 生活習慣病,肥満,飲酒や喫煙が健康に与える影響について説明を加える。 |
3 | 北川 淳 | 栄養・代謝(5/6) | 5大栄養素の役割や摂取量について解説する。 摂取した栄養素はどのように代謝(分解)されるか? |
4 | 北川 淳 | エネルギー供給系と骨格筋(5/13) | 運動時のエネルギー源となるATP(アデノシン三リン酸)の供給について解説する。さらに骨格筋について,筋線維と運動種目との関係について解説する。 |
5 | 北川 淳 | 運動と骨格筋(5/20) | 筋の収縮様式やトレーニングと筋肥大等について解説する。これらの知識を踏まえて,筋力トレーニング法や筋肉痛や肉離れが発生する原因について説明を加える。 |
6 | 北川 淳 | 運動と神経系(5/27) | 中枢神経(脳・脊髄)と末梢神経(自律神経と末梢神経)について説明後,「運動と脳との関係」や「神経系と骨格筋との関係」などの最近の知見について解説する。 |
7 | 北川 淳 | 運動と循環(6/3) | 心臓の機能・構造と血液の循環について説明後,「運動時の心臓の働き」や「トレーニングによる心機能変化」などについて解説する。 |
8 | 北川 淳 | 運動と呼吸(6/10) | 肺におけるガス交換,酸素摂取量などについて説明後,運動・スポーツと最大酸素摂取量との関係などについて解説する。 |
9 | 北川 淳 | 身体組成と肥満(6/17) | 身体組成(脂肪と除脂肪)について説明後,「体脂肪率の測定原理」や「肥満の種類」などについて解説する。 |
10 | 北川 淳 | 運動処方(6/24) | 健康や体力の維持・増進を目的とする「運動処方」や心拍数を用いた運動強度の設定方法などについて解説する。 |
11 | 北川 淳 | 骨粗鬆症についての概論(7/1) | 女性に多く発症する骨粗鬆症。その理由について骨量の加齢変化,骨代謝,危険因子などについて解説する。 |
12 | 北川 淳 | 骨粗鬆症の予防(7/8) | 運動(どのような運動を行うべきか?)と栄養(どのような栄養素や食品を摂取すべきか?)による予防について解説する。 |
13 | 北川 淳 | 痛風(高尿酸血症)(7/15) | 男性に多く発症する痛風(高尿酸血症)。尿酸代謝,食事や運動の影響等について説明する。運動選手に痛風は多い? |
14 | 北川 淳 | 運動と健康(7/22) | 「熱中症」,「サルコペニアやフレイル(加齢に伴う筋萎縮や全身の虚弱化)」,「生活習慣病」などと運動との関係について解説する。 |
15 | 北川 淳 | まとめ(7/29) | まとめ。 |
① 健康科学,生理学,解剖学,栄養学の基礎知識について説明できる。
② 運動生理・生化学の基礎知識を習得し,運動の持つ様々な効果を説明できる。
③ これらの知識を教養として身につけ、自身や家族などの健康管理に役立てられるようになる。
試験方法:レポート 実施時期:試験期間外
評価基準:期末のレポート課題(80%),毎回のリアクションペーパー(20%)の両方において,講義内容を
正しく理解した記述内容であるか総合的に評価する。
なお,リアクションペーパー未提出は欠席扱いとして減点とする。
この科目を通して,生涯にわたり運動習慣を持つことの必要性を理解してください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
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教科書 | 入門運動生理学(第4版) | 勝田 茂 編著 | 杏林書院 | 2,530円 |
参考書 | (なし) |