英文名 | International Society A | |
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科目概要 | 2025年度 前期/2単位 | |
授業対象 | 指定なし 金1or金2 | |
科目責任者 | 藤巻 裕之 | |
担当者 | 藤巻 裕之 | |
備考 | 科目ナンバリング:L101-HS13/授業形態:講義 |
冷戦構造を理解せずに、現在の変動する国際社会の諸問題と日本の位置を深く知ることはできない。
そのために、本授業では以下のことを教育目標とする。
1.国際社会の成立過程を理解できる
2.イデオロギー対立と冷戦構造を理解し議論ができる
3.国際社会における日本の位置を理解し議論ができる
本講座では第二次大戦後の冷戦期の国際政治を学ぶ。イデオロギー対立によって分断された第二次世界大戦後の世界は、米ソ直接対決による世界戦争の勃発は防がれた。しかし、世界中で「代理戦争」と呼ばれる地域紛争が起こった。本講座では、はじめにウェストファリア体制によって成立した国民国家体系を確認したあと、冷戦下の様々な問題を取り上げ、冷戦構造を理解する。
キーワード: 国際社会と国民国家の成立過程、冷戦構造の理解、国際社会における日本の位置の理解
【この授業は全て対面で実施します】
1. 一つのテーマを2回に分けて講義し理解を深める。一週目は講義を中心に行い、二週目は映像や読書課題などを提示する。
2. 不定期にレポート執筆、またはレポート解説などを行う。授業開始時に前回レポートや質問への教員からのフィードバックをパワーポイントなどを用いて解説する。
3. 中間まとめ期末まとめをそれぞれ行う予定である。中間試験の解答返却時に解説(フィードバック)を行う。
【講義時間外に必要な学習の時間:60時間】
予習としては、該当するテキストの章を熟読し、また関連する資料を最低でも2時間は読み、メモをつくる時間を確保すること。授業では疑問や意見を確認する時間にして欲しい。
復習:配布レジュメと授業ノートをまとめる時間と関連する資料を読む時間を最低でも2時間は確保すること。期末試験の際にテキストを再読し、授業ノートの見直しで済むようにして欲しい。
回 | 担当者 | 項目 | 内容 |
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1 | 藤巻 裕之 | ガイダンス | 国際政治を勉強する意味 |
2 | 藤巻 裕之 | 国際関係論序論(1) | 国際社会と国民国家の形成を理解する |
3 | 藤巻 裕之 | 国際関係論序論(2) | 国際社会と国民国家の形成を理解する: 動画視聴 |
4 | 藤巻 裕之 | 冷戦が終わって起きた湾岸戦争 | 冷戦終結直後の1993年の湾岸戦争はどのような意味を持ったのか |
5 | 藤巻 裕之 | 冷戦が始まった(1) | 冷戦構造はどのように定着していったのか、その過程を探る |
6 | 藤巻 裕之 | 冷戦が始まった(2) | 冷戦構造を定着させたいくつかの要因の紹介、動画視聴 |
7 | 藤巻 裕之 | ドイツが東西に分割された(1) | 冷戦の象徴であるベルリン壁建設の過程とその国際政治における意味を探る |
8 | 藤巻 裕之 | ドイツが東西に分割された(2) | ベルリン壁と米国の関係を中心に。動画視聴 |
9 | 藤巻 裕之 | 中間まとめ | 中間まとめ |
10 | 藤巻 裕之 | スターリン批判(1) | ソ連の政治とはどのようなものだったのか |
11 | 藤巻 裕之 | スターリン批判(2) | ソ連の政治とはどのようなものだったのか、動画視聴 |
12 | 藤巻 裕之 | キューバ危機(1) | 冷戦の最前線となったキューバ |
13 | 藤巻 裕之 | キューバ危機(2) | 冷戦の最前線となったキューバ、動画視聴 |
14 | 藤巻 裕之 | ソ連の崩壊と冷戦の終わり | ソ連が目指したものは何だったのか?冷戦が終わったことで平和になったのか? |
15 | 藤巻 裕之 | 期末まとめ | 期末まとめ |
1.履修者は教科書を読解し、講義を聞き、そして、自分の考えを論理的に執筆することができる
2.履修者は冷戦史を学習することで現在の国際社会の諸問題を議論できる
3.履修者はこれからの日本の役割を議論できる
試験方法:定期試験 実施時期:試験期間外
①中間試験:40%
②期末試験:60%
中間、期末試験をもとに総合的に評価する。
現在の日本と国際社会を理解するためには冷戦史を学習することは重要です。
国際社会を一緒に考えてみましょう。
教科書は批判的に読んでください。
種別 | 書名 | 著者・編者 | 発行所 | 定価(円) |
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教科書 | そうだったのか!現代史 | 池上彰 | 集英社文庫 | 724円 |
参考書 | (なし) |